伯父旅立つ
去る10月17日に伯父が他界した。
先日病床の伯父のもとに赴いた話はこのblogにもUPしたところだがとうとう他界した。
最後は自宅から旅立ちたいと退院していた。
伯父は自分の病魔に侵された姿を人前に曝すを潔しとせず身内の多くにも再入院や最後の帰宅を人に伝えて居なかった。
そして17日に他界したが火葬場、葬儀社、そして菩提寺の予定が合わず25日お通夜26日に告別式と火葬を行った。
三途の川渡るのも今日日順番待ちかと驚いた。
葬式は伯父の意思と思われ多くを呼ばず身内と親しい友人、地域の人に限ったようだった。ただ葬儀は菩提寺の檀家筆頭だけあってかなりしっかりしたもので恐らく今後これだけの式には出会えないと思う。
通夜、葬儀で伯父を偲ぶ話ではやはり地域のために尽くした伯父の業をしんみりと話人が多くいた。自分の事業で多くの地域の人、親戚に尽力。それをするために人生駆け抜けた。そんな人だった。祖父が早世したため農家をするために高校中退やはり百姓が合わなかったらしく20代半ばで起業そのご堅実に事業展開した。そして身内のため地域のために捧げた人生だった。
そんなヒーローだった。
霊柩車が寺から出発するとき喪主の従兄が挨拶をしていた。そのときわたしは霊柩車の隣に立ち挨拶を聞いていた。その時霊柩車のリアウインドゥに確かな人影。明らかに優しい眼差しの伯父が外の皆を見ていた。
伯父さんやっと三途の川渡れるね
わたしはそう自分の中で呟いた。
そして伯父と最後にした握手。確かに生きている力強いその感触がよみがえった。
この話はここで終わらず火葬場に向かう道すがらひょっこりと車列の大通りに警ら中の警察官。葬式に参列出来なかった弟だった。弟も車列が伯父のものとわかったらしくこちらを見ていた。伯父が知らせたのだろう。