今日は伯父の見舞いに行ってきた。

土曜日に母親から伯父の様態が急変したとの連絡が有った。直ぐに死ぬと言う状態でも無いらしいが頭のはっきりしているうちにお見舞いに行ったほうが良いのではと言うことだった。聞いた時はそれほど重要にも考えていなかったが時間が経ってみると「いよいよか?」という気になり急遽日曜日に帰省して今日月曜日は休む事にした。

伯父は豪く元気な人でスポーツ好きだった。体も大きくて結構威勢のいいところがあった。父親と母親の年が離れているせいも有り父方の伯父さん叔父さんはみな落ち着いているからそう言う意味で元気な若い伯父だった。そんな伯父が3年前脳梗塞で倒れた。ゴルフ場で朝練習場で調整をしているときに倒れたらしい。

幸い周りに医者がたくさんいたのでそのときは一命を取り留めたが後遺症が残った。結局この後遺症を克服できず3年8ヶ月経った今に至っている。今では食べる力も無くなり喉を食べ物が通らない。そして点滴での栄養剤を注入しての生命維持。頭ははっきりしているし食欲も有るらしいが何しろ体がついて来ない状態らしい。

あさ伯父の家に立ち寄りおばさんと話しをした。10時から面談が出来ると言う事と、伯父さんは調子が悪いとしゃべれないことが有ると言う事を聞かされた。

いざ病院に行って伯父に会ってびっくり。

目がぎょろりとして鼻の穴が妙に大きく見えた。腕は骨と皮で不謹慎だが良く写真で言われている宇宙人の様だった。

それでも私を見て気が付いたらしい。思わず「元気そうですね」と声を掛けたが返事はなかった。

しばらくすると疲れたのか寝始めた。

20分ほどして目を覚ましたのでまた挨拶をして帰ってきた。帰るときに手を出して握手をした。力が無いけどしっかりと握られた。

ただもう本人は最後を悟っていたようだった。

あの世からのお迎えを待っているそんな感じだった。

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