仕事って?
27日ヤンゴンでデモ取材中の日本人カメラマンが被弾し亡くなられた。当初発表では流れ弾による事故死のような報道だったが昨日のニュースだと至近距離から射撃され被弾の反動で体が飛ぶカメラマンの姿が映っていた。流れ弾であればある意味やむをえないところがあるのかもしれないが至近距離から銃撃されたのでは明らかに殺人事件の被害者になる。持っていたカメラを何らかの武器と見間違えられて撃たれてしまったのか・・・。路上に転がり苦しそうに手をもがく姿がいたたまれなかった。当然ご家族の方もあの映像はごらんになると思うが心痛察し余る。手にはカメラを握ったままだった。
ふと木口小平という人物のエピソードを思い出した。木口さんは日清戦争時のラッパ手で戦闘中に被弾するものの負傷後もラッパを吹き続け絶命後もラッパを口から離していなかったというエピソードの持ち主である。この話は当然プロパガンダに使用され小学校の教科書にも取り上げられる程であった。
今回のカメラマンの最後の映像を見ていて、仕事上で亡くなる方は手にしている仕事道具を最後まで手放さないでその仕事を続けようとするんだなあと思った。そう思うと亡くなられたカメラマンのカメラ(ビデオと言われている)には自分を撃った兵士の顔でも撮影されいるのではないかと思った。
ご冥福を祈ります。
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
尋常小学校修身書より
キグチコヘイハ テキノ タマニ
アタリマシタガ、 シンデモ ラッパヲ
クチカラ ハナシマセンデシタ