いろいろな人々
最近再開したゴルフ。今度は何故かハマッテしまっている。そして2~3日おき、連続して行く事も。私は本を読み、ビデオでスイングチェックをして何とかここまでやってきた。私同様ほとんどの人が自分であれこれ考えたり悩んだりしたりして自分の形を作っているようである。これだけいろいろな教則本やDVDがあるというのにほとんどの人がいわゆる我流で、見ていても奇怪なフォームでスイングをしている人が沢山居る。ただ不思議なのは変なスイングでもいい角度で球が飛び出して遠くまで一直線に飛んでいっている。これは年配者に多い傾向。若い人はさすがに変なフォームの人は恐ろしいほどプッシュスライス、ダグフック、と左右上下にあちこちに球が飛んでいる。教則本どおりで無くてもいくつかのポイントがしっかりしていれば、というより結果的にボールが真っ直ぐ狙ったところに飛んでいけばフォームなんて何でもいいらしい。ただ、教則本通りにするのが理論的で上達するのは早いと思うが・・・・。
しかし本当、人の顔ぐらいフォームは個人個人バラバラ。何でだろう?私が今までしてきたスポーツはゴルフのスイングほど極端に各人のフォームが違うスポーツは無い。剣道、野球、柔道、テニスもちろん癖やちょっとした違いはある。剣道は審査基準にスタイルがあるからみんな同じになるが、しかしゴルフは本当に各人バラバラ。しかし、たとえどんなに変でもちゃんと球が飛べばいい訳で絶対にこうでなければならないは無いんだろうね。
よく練習場には教え魔がいる。偉そうにゴルフ理論をしゃべって挙句は人生まで論じる人を見た。こういう人に共通するのは、私のあくまでも主観だけど、教えている自分に酔っていると思う。相手を上達させようとかじゃなくて相手を教えたとおりに動かして優越感でも、無意識的に感じたいと思っていると思う。
「プロでもないのによく言うよ。」
なんて思うことがよくある。しかしゴルフはメンタルなスポーツ。そういう戯言に聞き耳を立てているのは集中していない証拠、ろくな結果が出ない。こっちのスイングがおかしくなってくる。集中集中!ゴルフは精神面も鍛えられる。なんて。
そして昨日、これまたへんてこなスイングをしている人を見た。しかし当たりは中々いい。こういうとき私は遠巻きに見てしまう。
「なるほど、トップまでがチョットおかしいけどインパクトの後のスイングの懐が大きいのと、軸ブレがないのかぁ~」
と、イヤラシク分析をしてしまった。あのインパクトの後は参考になるなあ~。と、インパクト後のスイングを真似して大きくしてみた。いい感じに球は飛んでいった。
「なるほどねえ~」と感心して、その人のほうを再度見た。
「?」
その人左打席に立って打っているのだが左手の持ち方が極端にかぶせるように握っているのに、右手が添えている程度
「??」
「? !」
なんとその人右手が義手の様だった。
失礼ながら凄いと思った。それこそ私と違い教則本なんか無い中自分で編み出したと思われる握り方やスイング。
やはり最後は自分との戦いになると思った。自分の悩みや、壁と言われる上達の停滞期に自分で考えて工夫をする、マニュアルばかりが答えじゃない!これがゴルフの面白いところだと思った。
コースで楽しむための練習場だけどこういう風に自分であれこれ考えて作り上げていくのがゴルフの楽しさなのかな?と、思うようになった。
だからスイングが人それぞれ違っているんだと思った。