今朝もイジメを原因とした自殺事件の報道がされていた。まったく暗い気分になる。
昨日、義弟にもらった自転車で休日出勤。15時過ぎに仕事を終えて16時ごろ矢倉緑地に夕日を撮影にいった。日没18時頃まで撮影。うす暗くなった公園の道を進んでいくと公園出口で激しく泣いている男の子を視認した。
「ここどこかわらならい。家への帰り方解らない」
と。ふと撮影中の出来事を思い出した。私が夕日を撮影していたら土手を2人の男の子が走って降りてきてまた草むらに消えていった。しばらくすると小さい男の子が泣きだがら
「ここどこ?帰れない!」
と泣きながら2人を追いかけていった。
「しょうがないなあ~。」
こどもの悪ふざけと思っていたが思い出せば追っかけていったその子が正にここで泣いている子。
私が
「僕どうした?」
といったら
「二人にいじめられて蹴られた、自転車パンクされされた!」
と引きつりながら訴えてきた。私が自転車の後輪を触るとペッタンコ。これは冗談じゃないなあと思った。子供は泣きながら
「家は姫島○丁目、ここ何処だか解らない」
という。
「僕、小学生か?何年?」
と聞くと
「2年生・・・」
比較的はっきりした口調で答えてきた。私は正直面倒に巻き込まれるのが嫌だし、知らない子供つれまわして犯罪者扱いされるのもの嫌だから、その子にココを真っ直ぐ行けば姫島の方に行くよとでも言おうとしたら
「おっちゃん、家の方まで一緒に来て。家は姫島○丁目、姫島2丁目のアカシヤさん(スーパーの名前)まで行けば帰れる。」
と言って来た。引き攣りながら泣いている小学校2年生の子供を見捨てるは日本男児の恥じと思い
「大丈夫だから、泣かなくても良いんだよ。一緒に行こうな。」
と、言ってあげた。しかし東京生まれの私には「おっちゃん!」は結構きつい。関東方面では「○○ちゃん」はおっちゃん、おばちゃん、あめちゃんを含めて使わない。「○○ちゃん」は相手を軽く見る時に使われるケースが多い。しかしココは大阪。○○ちゃんは親しみを込めた言葉。思い直して、
 「じゃあ、途中まで同じ方向だから一緒に行こう。もう大丈夫だよ。」
その子を連れてゆっくりと自転車を押しながら歩き出した。数分歩くと子供は落ちついてきて泣くのをやめた。寂しそうな表情はしていたが。
落ち着いた子を見て私はその子に
「じゃあおっちゃん急いでいるから悪いけど、僕と一緒に家のほうまで行けないんだ。だからお巡りさんに来てもらうね。お巡りさんに迎えに来てもらうまでおっちゃん一緒にいてあげるからね。」
と、いった。その子はお巡りさんときいて一寸おどろいていたけど
「おっちゃん、先に行かないでね」
「ああ、だいじょうぶだよ」
と、いってやって18時8分。110番。顛末を話したが110番にでたサツ官ドンくさかった。こっちが西淀川といっているのに東淀川とか言ったりしていた。なんとか場所が伝わるとまた改めて電話します。
その後電話のあったのは18時20分。今度は西淀川警察から。こっちはいじめられて泣いている子供を保護していると言っているのに「迷い子(迷子)」とか、43号線の交番まで来てくれとか大柄なことを言い出した。
「だれが迷子保護している!おれはいじめられて泣いている子を保護している何か間違えてないか?それと交番まで来いとはどういうこと?泣いている知らない子供をつれいるからPCで来て下さいってはなっから頼んでいましたよね!」
と、強い口調でいった。すいませんとかいいながら電話は切れた。警察が来るの嫌がっていたけど、最近この付近の漁港でバラバラ死体が発見されているいわく付きのところ、周りは大きな工場があるだけで物凄く寂しいところ。昔私の実家の近所でもあったけど警察官を誘い出して拳銃を強奪する事件や闇討ちにする奴もいるから、相手も警戒しているのは良く解る。しかし知らない子供をつれているこっちこそ怪しまれたら面倒になるし、だからと言って助けを求めてきた子を見捨てられないし、しかしその子に変な顔も出来ないしで・・・・「うおー」
水防倉庫があったのでその前でPCを待つことにした。
 その子とすこし話をしたが近所に住む中学生と小学校4年生の子に連れ出されしばらくしたらいきなり追い掛け回されて逃げてきたのが大阪最西端、この先は海という矢倉緑地。自転車をそこでパンクさせられたり蹴られたりしたと言っていた。おそらくいじめた方はちょっとした悪ふざけだろうけど小学校2年生の子にはきつかったと思う。姫島からこの矢倉緑地は一本道だけど距離は相当ある。この子にしてみたら太平洋に置き去りにされたぐらい寂しかったことと思う。しかも自転車をパンクさせられている。
その子には私からかけてやる言葉は無かった。話を聞いてある事しか出来ない暗い気分になった。しかしその子は結構素直で大人しい子だった。10分位待っていると赤色灯をつけたPCが来た。その子とPCを迎えに行こうとしたらその子
「自転車盗まれちゃう」というと自転車に鍵をかけていた。それから自転車を離れた。
可愛そうにそんなに大切にしている自転車壊されて・・・・
PCはやってくるとすこし離れたところでこっちを見ていた。いきなり襲われる可能性もあるから様子を見ているらしい。こっちが手を振り近づくと降りてきた。2人のサツ官が降りてきた。年寄りの方が子供の自転車のパンクに気がつくと
「パンクして動けなかったんだ!」
私はつい怒り炸裂
「ちがうだろ!パンクさせれらた!俺はそう通報したぞ!」
あきらかにこっちを見て怒っている様だった。無線に向かってなにやら怒鳴っている。こっちに当たれないからそっちに当たっていた。
若い方のサツ官がきたから身分証明書を自分から出した
「なにやら迷子とかいって事故扱いだけど、これは子供同士の悪ふざけだろうが事件ですよ!」
と、痩せた若いサツ官に言った。まあこんなことに付き合っていられないという警察の言い分もあと思うが明らかに事件。忙しいなら増員しろ!つまらないところに金使っている大阪府や大阪市の行政のしわ寄せがこういうところに来ているらしい。
 そんな事があった翌朝のTVニュースで教師が生徒をからかってそれがいじめに発展。そして自殺。なんか暗い気分になるなあ~。
そうそう、子供と2人でいたとき周りにはだれもいなかったのにPCが赤色灯をつけて停車してしばらくするとどこからとも無く野次馬が集合!あっという間に十数人の輪ができると言う不思議な現象が起きた事を最後に加筆します。お前らどこに居たぁ~!
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