先日受診した健康診断の結果が木曜日に出た。私の場合体重が常に引っかかっていて総合判定が「C」である。今回も体重が多いので肥満の烙印を押され中性脂肪は正常になったがコレステロールがやや異常値。ふむふむといつもと同じ判定を見ながら「少しは運動をしないとなあ~」と思いながらバリウム検査の欄をみた。「異常なし」と有るべきところに「タコイボびらん有り」と書いてあった。
 「なんだろう?」聞きなれない病名。早速インターネットで調べると気色の悪い写真が並んでいる。要は胃の中に蛸の足のイボのような形状の腫瘍が出来る病気らしい。原因はその時はわからなかった。早速健康センターに電話したら明日でも来てくれと言われた。早速金曜日午前中半休をする旨を伝えて健康センターに行く事にした。
 自分の胃に変な出来物があるのかと思うと気持ち悪くなった。人にはポリープ発見と言いふらした。
 金曜日健康センターに行く。病院と違い直ぐに診察の順がやって来た。バリウム検査で具体的な病名が記されているので来たと健康診断の結果の紙を渡しながら医者に言うと、入念に結果を見た後、「ああ、これね。こういう状態です。」
と、言いながらタコイボびらの写真を見せてくれた。それは昨日インターネットで見た!原因を教えてくれ!、心の中で叫んだ。医者は
「まあ、潰瘍や、胃炎になる前の軽く・・・ そうねえ、胃が荒れている?そんな状態ですね。」
何?たいしたことないの?と思っていると医者はカルテにメモを書き始め下を向きながら
「胃の粘膜を保護する薬を飲むと言う治療法があるけど。薬飲む?」とか言っていた。なんだ薬を飲む程度の症状かあと思っていたら。「薬どうしますか?」と再度聞いてきた。私はあわてて「じゃあ、出してください。」といった。なんだとおもっていたら医者が
「胃の方は大した事無いけど肝臓!問題ありますねえ。再検査しましょう。」
何?
「脂肪肝の傾向がありますねえ。問題ですよ!」
と、再度言われた。その後は数値的には改善されているし病気という状態ではないが気をつける必要があるとコンコンと説教をされた。
 まあ、仕事とはいえ自分の体を心配してくれているわけで、こっちも言い返せずにすなおに再検診。
といっても血液検査のみ。
 看護婦さんに
「今日は薬が出ていますから薬がなくなった頃に結果を聞きに来てください。ただやばかったらこっちら連絡しますけどね・・・・」といわれた。
じゃあ来週ぐらいに来たら良いのかと思っていた。
検査も直ぐに終わり薬をもらって帰宅。1種類しか薬をもらっていないのに妙に大きな袋だった。
家に帰り妻に顛末を話すと。
「本当に薬がなくなる頃に来いって言われたの?」
「うん、そういわれた」
「ふーん」
何か不思議そうな感じで妻が薬の袋を見ながら返事をしていたのが気になった。
薬は朝と夜の食後に飲む。夕飯を食べ終わり薬を飲んだ。飲んだ後1種類しかないのに凄い薬の束だなあ。何日分あるのかなと思い袋を見たら30の文字が胃薬を1ヶ月分ももらっている。
 こっちにしたら重大な病気だと思って診察を受けたがどうも本当に大した事無かったらしい。薬袋を見ながらそう思った。
 
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