Archive for 2006年5月

プチパイオニア

 私はこんなで幼少の頃より新しい物好きである。新しいものといっても新品ではなく新製品に弱い。新発売となると手の届くものであれば第1優先で購入する。その最たる物が飲料水。店で新発売となる表示があると直ぐに飛びつく。私は親に感謝しないといけないほど何でも食べられる。好き嫌いは別として大概のものを食べたり飲んだりしてもアレルギー反応は絶対に出ない。そのおかげで新製品は躊躇無く飲食できる。
 で、本日の午前中、外出をしたついでにコンビニに立ちより飲料水を買う事に。こないだのタコイボびらんや肝臓の事もあるので水を買う事にした。コンビニの冷蔵庫をのぞくとあらゆる種類の水が売っている。この前酸素水を飲んでなかなか先駆け気分を味わった(水の味はただの水だったが)酸素水を買おうとドアをあけ商品を取ろうとしたらその隣に酸素が15倍入っている酸素水がおいてあった。しかも「新発売」右に行くべき手が急に左に伸び「新発売の15倍酸素水」を取り出してレジに向かっていた。250円という値段もきちんとみていた。
「高いからおいしいのかな~」わくわくしながら会社の机に戻った。
ラベルを見ると飲み方が書いてある。中蓋を外してから飲め。私のような新しいもの好きにはこういう一手間がうれしい。素直に手順どおり中蓋をとり再度キャップをしていざ飲用!
「ぶはっ!」
味のない炭酸水。マズー・・・・・。ただの酸素水は違和感無かったがやはり酸素が多い分サイダーになっている。
こうしてパイオニア、ちょっとだけパイオニア、つまりプチパイオニア精神で挑戦した15倍酸素水。もういいや。
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健康診断

 先日受診した健康診断の結果が木曜日に出た。私の場合体重が常に引っかかっていて総合判定が「C」である。今回も体重が多いので肥満の烙印を押され中性脂肪は正常になったがコレステロールがやや異常値。ふむふむといつもと同じ判定を見ながら「少しは運動をしないとなあ~」と思いながらバリウム検査の欄をみた。「異常なし」と有るべきところに「タコイボびらん有り」と書いてあった。
 「なんだろう?」聞きなれない病名。早速インターネットで調べると気色の悪い写真が並んでいる。要は胃の中に蛸の足のイボのような形状の腫瘍が出来る病気らしい。原因はその時はわからなかった。早速健康センターに電話したら明日でも来てくれと言われた。早速金曜日午前中半休をする旨を伝えて健康センターに行く事にした。
 自分の胃に変な出来物があるのかと思うと気持ち悪くなった。人にはポリープ発見と言いふらした。
 金曜日健康センターに行く。病院と違い直ぐに診察の順がやって来た。バリウム検査で具体的な病名が記されているので来たと健康診断の結果の紙を渡しながら医者に言うと、入念に結果を見た後、「ああ、これね。こういう状態です。」
と、言いながらタコイボびらの写真を見せてくれた。それは昨日インターネットで見た!原因を教えてくれ!、心の中で叫んだ。医者は
「まあ、潰瘍や、胃炎になる前の軽く・・・ そうねえ、胃が荒れている?そんな状態ですね。」
何?たいしたことないの?と思っていると医者はカルテにメモを書き始め下を向きながら
「胃の粘膜を保護する薬を飲むと言う治療法があるけど。薬飲む?」とか言っていた。なんだ薬を飲む程度の症状かあと思っていたら。「薬どうしますか?」と再度聞いてきた。私はあわてて「じゃあ、出してください。」といった。なんだとおもっていたら医者が
「胃の方は大した事無いけど肝臓!問題ありますねえ。再検査しましょう。」
何?
「脂肪肝の傾向がありますねえ。問題ですよ!」
と、再度言われた。その後は数値的には改善されているし病気という状態ではないが気をつける必要があるとコンコンと説教をされた。
 まあ、仕事とはいえ自分の体を心配してくれているわけで、こっちも言い返せずにすなおに再検診。
といっても血液検査のみ。
 看護婦さんに
「今日は薬が出ていますから薬がなくなった頃に結果を聞きに来てください。ただやばかったらこっちら連絡しますけどね・・・・」といわれた。
じゃあ来週ぐらいに来たら良いのかと思っていた。
検査も直ぐに終わり薬をもらって帰宅。1種類しか薬をもらっていないのに妙に大きな袋だった。
家に帰り妻に顛末を話すと。
「本当に薬がなくなる頃に来いって言われたの?」
「うん、そういわれた」
「ふーん」
何か不思議そうな感じで妻が薬の袋を見ながら返事をしていたのが気になった。
薬は朝と夜の食後に飲む。夕飯を食べ終わり薬を飲んだ。飲んだ後1種類しかないのに凄い薬の束だなあ。何日分あるのかなと思い袋を見たら30の文字が胃薬を1ヶ月分ももらっている。
 こっちにしたら重大な病気だと思って診察を受けたがどうも本当に大した事無かったらしい。薬袋を見ながらそう思った。
 

間の悪い話

 昨日は見事な五月晴れ。妻とカメラを持って万博公園に。大阪に来て10年になるが万博公園に行くのは初めて。太陽の塔も間近で見るのは初めて。つるんとしているのかと思ったら吹き付仕上げのように凸凹している。日本庭園の方に行こうといわれてバラ園を通った。ちゃんとありましたソフトクリームの「ローズ」。きちんと食べてきました。コーンの底にまでクリームがたっぷり!気風がいいねえ!人には隠しているが大のソフトクリーム好き。この手の売店で売っているソフトクリームで一番は中国道赤松SAの「丹波篠山の黒豆ソフト」に並ぶ一品。イヤーうれしかった。天気も良くて。景色もいい。バラも綺麗。日本庭園に入りほぼ1周、トラックで言えば第3コーナーに入ったあたり、まぶしい緑の築山付近を歩いていたらカバンのベルトにつけていたペットボトルが落下。「なんだ、しょうがねえなあ~」といいながらしゃがんだ瞬間「ビィっツ!」と鋭い音が。「あっつ!」とおもい股下に手を回すとズボンが裂けていた!確かに太ったがこのズボンかなりダボダボしている。「何故!」妻は状況が理解できなかったらしいが状況を知ると大笑い。「股ずれしたん?」「そこまで太っていない・・・・」妻に確認してもらったら裂け目は見えないとの事なので一安心したが・・・私が弱気になったのは言うまでもない話。その後は努めて平静を装ったが変なところらか空気が出入りするのが物凄く気弱にさせた。
 その後家に帰りデジカメ現像。カメラのバッテリーが無くなり中途半端なところで電源断。再度作業をする羽目に・・・・
 妻のフイルムが取り終えていて、私のフィルムも30/36枚使っていた。リバーサルフィルムを使っていると思っていた。リバーサルフィルムの場合通常は現像しかしない。一本現像に出せば中をどれだけ使っていても料金は同じ。なんか勿体無いと思い素直にカメラ屋に行く前にわざわざ撮影をしてからカメラ屋に行った。受付の女の子に「サイズはどうします?」「いえ、焼くだけで・・・スリーブで」と言ったら「いえ、普通のフィルムですよ」
「・・・・・・・」
よく見たら確かに普通のフィルム。せこい事思ってわざわざ余計な写真を撮りに行った自分が馬鹿みたい・・・・
受付の子は心配そうな顔をして
「あのー、現像だけでいいですか?」
と、親切に聞いてきてくれた。あわれなオッサンと思われたことと思う。何をトチ狂っているのかと思っていたようだった。
「いえ、同時プリントでお願いします・・・・」
 
そのショックを引きずりながらDVD-Rに入れたデジカメの写真を現像しようと「お店でプリント」に行った。何度ディスクを入れてもデータが表示されない。よく見たら「CD-R、CD-RW」と書いてあるDVDは対象外。家を出る前に30分もかけてデータを入れたのにー!
 
間の悪い一日であった。

出張

 5/15は伊豆諸島の新島に出張で行って来た。伊豆諸島に渡るのは初めて。調布の飛行場から新島まで飛行機で行った。この飛行機は双発の小型プロペラ機で有視界飛行で飛行しているため運休が多いので気をつけてくださいと、予約の時に注意を受けた。東京はその日の夜半まで雨が降っていた。もしからしたら運休になるのではと心配した。もし飛行機がだめな時は8時発の竹芝桟橋からのジェット船で向かわないといけない。最悪を想定して始発電車で調布に向かった。快晴ではあるがガスが掛かっていた。家をでてモノレールで高幡不動に向かい京王線で調布に向かったのだが高幡不動についた頃には雲のない快晴になっていた。時間は6時。飛行場の集合は8時20分。調布まで15分。時間をつぶすしかないのだが・・・・。朝の高幡不動で時間をつぶすところは高幡不動に参拝するしか無い。朝の不動さんにいったら近所の住人と思われる人が数名参拝をしていた。私も無事新島にいけるよう祈願。その後は朝の境内で写真を撮影した。朝のすっきりした雰囲気の中での撮影は本当に清々しかった。小1時間ほどふらふらして調布駅に向かった。調布駅で会社の人と落ち合い飛行場へ。
 私は今まで乗った飛行機の中で一番小さいのが大阪~山形を飛行している小型ジェット機。今回のような小型機は初めて。乗ってびっくりしたのは狭い。機内は2列で19人乗り。いざ離陸したら木の葉のようにゆらゆら上昇。眼下にはふるさとが一望できた。ジェットと違いスーっと上昇しない。よかったと言えばふるさとを上空から眺めるのは初めてで「あああれは鶴川街道!おお東名川崎インターで、えっ、あんな直ぐのとろろが横浜インター?えっ?第三京浜があれで横横?あの辺は混んでいて通過するのに時間がかかるのに飛行機だと一気だなー。」と、自分が狭いところで右往左往していたのかと思うとなんか嫌だった。三浦半島も手のひらに入ってしまいそうな大きさ。アラスカの大地とは視界の広さが全然違うと思った。
 海に出るとじき伊豆大島の上空。突如凄い揺れ。上に下に。前に飛んでいるが機首は斜め前方を向いている。そうこうするうちに着陸態勢。大型のジェットとちがい正味機首を下げて高度を落とす。正に地上に向かって落ちて行く。機体はその間も右に左に上下ふらふら。「あっつ!滑走路!」と思ったら「キュッツ!」とタイヤのきしむ音。ところが片輪しか接地していない。「何?」暫く(おそらく2秒位とは思うけど片輪走行)ひっくり返る!と思ったらもう一度「キュッツ。ゴーオーッツ!」と言う音が聞こえてきて物凄く安定した気分になった。こうして無事新島着。仕事は何の支障も無く予定通り完了。再び飛行機で調布に向かった。復路は往路より揺れなかったが調布に着いたときはやっぱりぐったり。新幹線で大阪に帰ったが、やはり鉄道が一番安心できる。
 福知山線の事故から1年経ったがいまだ事故は終わったとは言い難いようだがこうして色々な交通機関を比較すると身近で手軽で安心できる鉄道の信用は本当に大切な事だと思った。一度も事故を起こしていないがあの飛行機であれば墜落しても「ああ、やっぱりな!」と、思ってしまう。

久しぶりの帰省

 先週の土曜日に帰省し15日日曜は午前中親爺と本家に挨拶に行った。本家は実家から2キロほど離れたところにある。伯父さんや従兄弟(15歳程派なれている。ちなみに伯父と親爺は12離れている。)は出かけていて従兄弟の奥さんが「おじいちゃんは裏の畑にいますよ。」といっていた。たしかに孫がいるからおじいちゃんだけどこっちにしてみると伯父さんがおじいちゃんには一寸抵抗があったが伯父さんは当年もって85歳だったとおもう。客観的にはおじいさんだけどね。
 結局線香をあげて早々に退散。畑に行ったが伯父さんはいなかった。親爺と「しょうがないから帰るか」と車を転がしあぜ道のような旧道を走っていたら向こうから伯父さんがやってきた。どうも近所の家に行っていたらしい。2言3言言葉を交わし失礼した。
 せっかくここまで来たからと村山貯水池(多摩湖)を1周する事にした。天気が悪くて今ひとつだがハイキングやジョギングをする人で遊歩道は混んでいた。
 周遊道路は昔走りやが疾走しまくって事故を連発したため減速帯がついていてガタガタ走り心地が悪い。数年前に親爺が墓の土地を買ったとか言うから見に行った。小高い南向きの斜面にあり西武ドームを見下ろすところに在った。
 さらに周遊道路をすすめていくと「かたくりの里」という今流行りの家族向けの温泉場があった。午前中ということで空いていたので親爺と温泉に入ってしまった。親子で温泉に入るのは小学校以来30年ぶりの事。私のほうは久しぶりに大きい風呂に入り満足。親爺もここのところ旅行にも行っていないから結構満足していたようだった。
 午後は一人で近所の都立薬用植物園に行ってきた。ここは東京都が薬草の研究を目的として開設している植物園で無料で楽しめる。季節的に華やかな花が無くてたいした写真が撮影できなかった。フェンスの中で厳重栽培されているケシは大きな綺麗な花を咲かせていたがフェンスが邪魔で写真撮影すら出来なかった。
 家に帰ると親爺が散歩に行くというからついていった。家の前の東大和市駅から隣の玉川上水まで遊歩道があるためのんびり森林でかこまれた遊歩道を歩いていったここ数年で綺麗に整備されていた。私が高校生の頃通学で通っていた頃は草ぼうぼうで人通りも無くそれこそ追い剥ぎか野良犬にでも襲われてしまいそうなところだった。変われば変わるものだなあと思いながら散歩を続けた。
 結局親爺と玉川上水までいって大和基地の跡地に出来た団地を抜けて町内を一周して帰宅した。子供の頃大冒険をしたと思ったコースを散歩したのだが自分が大きくなったせいか歩いた道が狭く感じられた。