昨夜は残業で帰宅は今日の1時。年度末はいつもこの調子。今日は朝からトップギアで全力疾走。さすがに残業ともなると集中力が欠けてくる。22時ごろ。仕事が終わっていないが帰宅しようかとめげていたら「ドーン」と鈍い音。重量物が落ちたような音が外からした。会社の下はなにわ筋というそこそこの道。荷崩れか?と思い南側の窓から外をみたら別に変わった様子もない。「?」「・・・・・・」なにか嫌な感じがしたので今度は東側の窓から外をみた。なんと交差点北側、北行車線の側道と走行車線の分離帯の信号機の鋼管柱にステーションワゴンが突き刺さっている。「ありゃ!」と思い窓から覗き込むように見ると車から出てきたと思われるニッカを着た鉄筋工風の若者2名事故車両の周りを熊のようにうろうろしている。私は5階の窓から下を見ていたのだが一寸暗くて良くわからないが運転席はつぶれていて鋼管柱に食い込んでいる様に見える。下にいる人々は携帯電話を手に持っているようだが電話をするそぶりもなくただウロウロしている。私は携帯電話を胸のポケットから取り110番。車の事故が起きた事を通報した。運転席がつぶれているようだが側面を擦っただけのようにも見える。あんまり大げさに言ってお上に迷惑を掛けてもいけないから、「車1台が信号柱に激突して動けなくなっていますよ。」と単純に伝えた。あいての女性は「ご協力ありがとうございました。」と事務的に電話を切った。人の不幸だからあまりじろじろもかわいそうだから席に戻り仕事を再開しようとしたが通報をしたという責任感?もありPCが来るまで様子を見ることにした。
しかし中々来ないんだよね。運転席が気になるが同乗者らしき人物がそんなに緊迫した様でもないがもう一度早来るように110番しようとおもったらサイレンが聞こえてきた。通報から7分。まあ忙しかったのだろう。程なく救急車。事故処理が始まった。
と、思うと携帯が着信している。見慣れない番号だが出てみると警察から。どんな状況だか聞きたいと。「おまわりさん着ていますよ!」というと「いえ事故発生の目撃をしたのですよね?」と聞かれた「ただの通報者で事故の瞬間は見ていません。」「そうですか。」
よくみると車は真っ直ぐ鋼管柱に激突しているが傍のポールが車の進行方向とは違う方向に倒れていた。「あの車、言われてみるとどういう風に事故を起したのかなあ?」不思議な感じがした。
暫くするとレスキューがやって来てつぶれた車の人を救出していた。なかから一人出てきて担架に乗せられて救急車へ。まあそれこそ人の不幸。通報者としての義務は果たしたと仕事再開。
暫くしたらまた警察から電話。現場のおまわりさんに状況を話してくれと。会社の中に来てもらうのも悪いと思い現場まで行きおまわりさんの事情聴取を受けた。「音をきいてから見たんで事故の状況はこの通りです」といった。おまわりさんは残念そうに「そうですか。ありがとうございます。」というと住所、名前、生年月日、自宅の電話番号を聞かれた。このとき自宅の電話番号を間違えて伝えてしまい大恥を掻いてしまった。携帯の番号とグチャグチャニなりおまわりさんに「へえ珍しいですね。携帯とご自宅末4桁同じなんですね」って言われてしまった。慌てて訂正しようとしたが番号が思い出せず携帯の電話帳で自宅を検索・・・初めてだね自分の家の番号を調べるなんて。
その頃になると普段は人なんてろくに歩いていない「なにわ筋」が野次馬でごった返している。中には携帯電話で事故を撮影している馬鹿が何人もいた。たいがいが若い女だったが・・・
会社にもどりまたまた仕事再開。またまた警察から電話。現場のおまわりさんに聞かれた事をまた聞かれた。相手は察したのか「申し訳ありません、私も報告書を書かないといけないので・・・同じ事を何度も聞いて済ません。通報者の方の状況を・・・見ていなくてもそのことを書きますので・・・」
そんなに低姿勢で言われたらこっちが恐縮しちゃう。きけば運転手はかなりの怪我を負っていたらしい。私は「よく見えていなかったので推測で大げさな事を言って迷惑をかけるのも悪いから、とりあえず一報を入れさせてもらったんですよ。運転席つぶれているように見えたから(実際に下で見たら完全に運転席に鋼管柱が食い込んでいた)気にはなっていたんですよ・・・・」と言った。その後簡単な事情聴取が済むとあいてのおまわりさんは偉く丁寧に電話を切った。
これからが大変だよなあ~と事故を起した運転手の事を思った。
12時過ぎに会社でて帰宅の途についたときは事故車両はレッカー車に牽引され出発するところだった。
事故の原因は何か知らないが歩行者のような第三者が巻き込まれなくて幸いだったと思う。運転手の人が元気になればと思う。