おっと!投稿が遅れてしまい 昨日の出来事になってしまったが・・・・
今日は夕方から出かけた。またまたピンホールカメラで街を撮影しようと思い。本当は昼頃出るつもりだったがテレビを見ていたら出るのが遅くなった。
南海汐見橋線という路線がある。汐見橋(千日前通りの大正橋と桜川の真ん中)から岸里玉出までの4.6kmを9分ほどで結んでいる都会の中のローカル線。ほとんどの駅が無人で電車も2両編成でワンマン。沿線の人には申し訳ないが時間が止まっている薄寂れた工場の敷地の隅をコトコトと走っている。何か懐かしい気持ちになった。汐見橋から芦原町まで歩いた。線路の脇にブルーシートのバラックが並んでいた。芦原町の駅付近の踏み切りで写真撮影。駅でも撮影をしようとしたが電車が来てしまい乗車してしまった。というのは1時間に2本しかない。次のポイントに早く移らないと日没になってしまう、と セッカチに移動してしまった。岸里玉出は高架橋の駅で撮影という雰囲気でもなかった。
駅の近所に「会津屋」というたこ焼きがあるのを思い出しお土産に買った。ココはたこ焼き元祖、発明?の店で味は一般的なソース味ではなく醤油?味。元祖がこれがたこ焼きだ!といえば世間にあるたこ焼き全てがバッタ者になる。と言うわけでその辺で売っているソース味、マヨネーズ付きは誠に遺憾ではあるが偽物?
最後のあがきに夕日でも撮影できないものかと四つ橋線からニュートララムで南港にむかった。が、ニュートラムに乗ったときは日没後。薄暮すらおわっていた。
がっかりしながら乗っていた。向かいにいる若い子が変な挙動をしていた。体調が悪いのかもぞもぞしていた。しかし奇怪な姿で服はスーツを着込んでいるが靴がビニール運動靴。顔はスマップの中居くん系の今風の感じ。私は顔とかの雰囲気が普通でもスーツに運動靴のような変ないでたちの人間を物凄く警戒する。「薬でもしているのか?」と警戒をしていた。本当に苦しそうだった。
で、電車がポートタウン西に着いた時
「すいません 肩貸してください・・・・」
「何?」一瞬何か解らなかった。
再び「すいません 苦しくて歩けないんです 肩貸してください・・・」
正直私はこの若者が奇怪な格好(スーツに運動靴、しかも遊び人風)なため 信用できなかった。
が、体調が悪いのも本当のようだし 病人を見捨てる事は当然出来ないが ジャンキーで態度が急変して逆襲される恐れも十分ある。
私は「そうか、じゃあ荷物を持とうか?」というと彼は素直に私に荷物をあずけてきた。
「あれ?素直だなあ。」さっと紙袋の荷物を覗くと白い運動靴が入っていた。
「こいつ 何者だ?」靴をはいている以外に持っている。私の不審者信号がなり始めた。
しかし、もたもたするとドアが閉まってしまうので 私が半身になって彼の奥襟を右手でつかんで下車した。不意に襲われた場合 足払い若しくは払い腰が出来るようにしたわけだが 彼は力なく私は引きずってしまった。
右手には不審なものを持っていないようで左手もだらりとしていて襲撃されるような雰囲気もなかったがまだ安心は出来ない。幻覚でもみて騒がれてはかなわないと 思ったが 本当に病気のようだった。2,3歩 歩いたとこで 「椅子に座るか?駅員呼んで来ようか?」というと いえすいません降ろしてくださいと あくまでも改札口に降りたがっていた。そうかと思い 今度はちゃんと肩に担いであげた。しかし襲撃された時反撃できるように 右手はしっかりと 相手の脇の下にまわしておいた。階段で降りるのはしんどいので エレベータで降りた。エレベータも危険だが・・・
たまたま おばあさんと乗り合わせた。
「どうしたの?」とおばあさん
「急病みたいですよ?」と私
「あれ、駅員さんに言わないと・・」おばあさん
「すいません 降りたらお願いします」と私。おばあさんは「可愛そうに。しっかりするんだよ」といっていた。
すると 急に「すいません・・・急に気分が悪くなって・・・」一呼吸して「ああ、右手が動かない、こんな事あります?」といっていた。私が手をみると 手がつっているようだった。
「大丈夫、救急車呼んでもらうから・・・・」
「元気出せ」「苦しいのか?」と聞いた、相手は苦しいとは言っていなかったと思うが体が動かないと叫んでいたが まだ声を出す元気はあった。
エレベータが改札階に着くと おばあさんは急いで降りたが 正直手押し車で歩いているような足腰の弱っている方の様で 人間を担いでいる私より遅かった。しかしおばあさんは必死になって改札口にいる駅員さんに呼びかけているが 駅員のジイサン 耳が遠いのか気がつかない おばあさん一生懸命呼んでいるが気がつかない。しかしこっちを見ているのにボーっとしている。私は急に腹がたって「駅員さんよー 駅員さん!急病人!救急車!直ぐ通報!」と怒鳴った。
駅員さんもびっくりしていたみたい本当のところは私に怒鳴られて正気になったらしく 老眼鏡を外すとこっちに走ってきて
「どうしました?」
「電車の中でつらそうにしていた。救急車呼んでください!」
もう一人の駅員さんが出てきて 救急車を呼びに中に再び入っていった。
駅員さんは
「ご協力ありがとうございます。後はやりますから。」と、私に言った。
私は病気の彼を ポンポンと軽く背中をタタイテ
「大丈夫だよ。後は駅員さんが面倒見てくれるよ。」と言ったが彼には聞こえていないようだった。
駅員さんは慌しく動き回っていた。
私はその光景を、見ながらエスカレータでホームに戻った。
結局疑いまくった若人は本当に病人だった。ただ今にして思うと彼は高校生だったのかなあ。よく考えたら最近の高校生ってスーツを着ているよね。高校生だったら上履きを別に持っていてもおかしく無し 学校指定の運動靴を履いていてもおかしくない。よく考えたら襟に徽章がついていたけど その徽章一般の企業の社章より相当大きいが高校生の学校章ならそういうのも有るかも知れない。高校生なら中居君風でもおかしくない。
服装が奇怪だと思ったが・・・・・。本当に病人だった。ホント見捨てないでよかったが・・・・・
彼のことを最後まで薬中と疑ったのは悪かったがサンキュー強盗がいるのも事実。人を信じるという事にも勇気という力がいるよな~。
信は力なり?意味違うか・・・・

2 responses to “信は力なり?大阪旅行記・・・”
Yoshinori
2005年11月7日 22:54
人助けをする前にまず相手を疑わなければならないなんて変な世の中です。怪しいと思って助けなかったとしたら後でなんか気にかかるでしょうし…その原因である人助けを利用した犯罪はゆるせませんね。
ぶうちゃん
2005年11月7日 23:34
サンキュー強盗はホント被害にあったら馬鹿らしいこの上ない話ですからね。今回のように本当に助けを求めている人には可愛そうな話になってしまいますよ。 特に海外でのサンキュー強盗はエゲツナイ事になりますから。「一寸、荷物見ていてください。」で 麻薬が入っていて日本に帰国できなくなってしまった人。 日本でも結構有りますよね。倒れている人を助けたら、倒れていた人間があとで「財布なくした!取った?」で窃盗容疑を被った人(比較的身近なところであった)。倒れている人を介抱しようとしたらいきなり起き上がって大暴れ、巻き添えを食って救急車(これも身近なところで・・・) こういう馬鹿が多くなると、どうしても恐怖心が先に来て人間としての根本的なことが出来なくなります。